ブラックと和のテイストを融合させたALESS/ROZELのスタンス系クラウン【東京オートサロン2021】

■ROZEL 220 WIDE CROWN / 210CROWN ALESS COMPLETE【ALESS/ROZEL】

岐阜県に本拠を構えるショップALESS。良質な中古車を販売する傍ら、個性的なカスタムパーツのブランドROZELが高い人気を誇っています。

ALESS/ROZELのクラウン
ALESS/ROZELのクラウン。手前が210系、奥が220系。

その実力は2018年の東京オートサロンで、セダン部門優秀賞を受賞したことからでもお分かりいただけるでしょう。

そのALESS/ROZELが取材会場に持ち込んだのが、漆黒に塗られた2台のクラウン。着地しそうなほど低い地上高と、大地に踏ん張るブリスターフェンダー&鬼キャン仕様のタイヤが強烈なオーラを放ちます。

ALESS/ROZELのクラウン
ROZEL 220 WIDE CROWN
ALESS/ROZELのクラウン
ROZEL 220 WIDE CROWN

まずは現行の220系から。迫力あるフロントマスクは一体型のフルバンパータイプで、グリル形状は見る角度によって形が変わるというユニークなもの。トリックアートから着想を得たそうです。

ROZEL 220 WIDE CROWN
フェンダーの張り出しはフロント7cm、リア8cm。

サイドに回り込むと見事なブリスターフェンダーが。張り出し幅はフロントが7cm、リアが8cmといいますが、プレスラインの処理が絶妙でそれ以上の迫力があります。

そのフェンダーに収まるホイールも見事。ホイールメーカーWORKとALESSのコラボから生まれたマイスターM1Rで、フロントは20インチ×10.5J(タイヤサイズ255/30R20)、リアが20インチ×12.5j(同295/25R20)というボリューミーさです。ちなみにスポークの隙間から除くブレーキローターは特注のカーボン製。お金かかってますねえ。

ROZEL 220 WIDE CROWN
シートはオリジナルシートカバーを装着。
ROZEL 220 WIDE CROWN
地元岐阜の梨地塗りを用いたパネル類。

このALESS/ROZELのクラウン、注目はエクステリアばかりではありません。和のテイストを活かしたインテリアも見ものです。

インパネやセンターコンソールにはめ込まれているのは、蒔絵を思わせるオレンジ色のパネル。地元岐阜の工芸品「岐阜提灯」にも使われる梨地塗りを用いているそうで、金色に見えるのは錫粉という金属粉だそうです。漆黒のボディと対照的な見事な組み合わせですね。

●バレンティとのコラボも!

210CROWN ALESS COMPLETE
210CROWN ALESS COMPLETE
210CROWN ALESS COMPLETE
210CROWN ALESS COMPLETE

お次は1世代前の210系クラウン。こちらも迫力では220系に負けておらず、フロントグリルは5層コートのハニカムメッシュを採用しています。

フェンダーは1枚モノではなく、純正フェンダーにオーバーフェンダーキットを組み合わせるタイプ。リアバンパースポイラーはノーマルマフラーも装着できるハーフタイプとなっています。

210CROWN ALESS COMPLETE
純正フェンダーにオーバーフェンダーキットを組み合わせ。

リップスポイラーの付いたトランクを眺めていたら、美しく流れるテールライトのシーケンシャルウインカーに気付きました。これはライトバルブやLED照明で知られるヴァレンティの「ジュエルLEDテールランプREVO」。なるほど、ヴァレンティも岐阜ブランドですから同郷どうしのコラボレーションですね。これは人気になりそう!

SUVやミニバンに押されて、セダン系のファンは少数派になりつつありますが、ALESS/ROZELが送り出したカスタムクラウンは、そんなセダン系の沈滞を吹き飛ばすエナジーにあふれた2台でした。

●ALESS/ROZEL/ROZEL 220 WIDE CROWN/ベース車両メーカー(トヨタ クラウン:ARS220)装着パーツなど:エアロパーツ:ROZEL220クラウンワイドブリスター+オリジナルバンパー/足回り:ROZELエアサスペンション+カーボンローター、ホイール:ALESS×WORK MEISTER M1R(フロント:10.5J×20、リヤ;12.5J×20)、タイヤ:FALKEN AZENIS(フロント:255/35R20、リヤ:295/30R20)

●ALESS/ROZEL/210CROWN ALESS COMPLETE/ベース車両メーカー(トヨタ クラウン:ARS210)装着パーツなど:エアロパーツ:ROZEL210クラウンワイドフェンダーキット+オリジナルバンパー/足回り:ROZELエアサスペンション、ホイール:WORK EQUIP E05(フロント:10.5J×20、リヤ;12.5J×20)、タイヤ:FALKEN AZENIS(フロント:255/35R20、リヤ:295/30R20)

(文:角田伸幸)

【関連リンク】

・ALESS
https://www.aless-group.com/

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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