インプレッサはダイナミック&ソリッドか? ─ スバル新世代デザインを解く(後編)

── インテリアです。中央の縦長の空調口など、どこか北米を意識したイメージを感じますが

「とくにそれはないですね。先代までは空調とディスプレイが縦位置だったのを、インパネ全体を20ミリ広げたことを利用して横位置にました。これでディスプレイを一等地に置けた」

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── ボディカラーは、無彩色以外は青と赤だけです

「これはあまり言いたくないのですが(笑)全色キャリーオーバーなんです。ただ、ボディがソリッドになったためか、発表会ではジャーナリストやユーザーから色が変わったように見えると好評でした。まあ、色については今後の展開を期待してください」

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── 最後に。石井さんにとってデザインの時間的な耐久性とは?

「スバルは航空機のDNAがありますので、動物の躍動感というよりはマシンとしての強さを表現したい。鉄板を捻ることで剛性が出るようなイメージですね。そのソリッドさをシンプルに出したいと。Cセグメントのライバルには複雑な面を持つクルマが多いですが、その点でインプレッサは可能な限りシンプルにできたと考えています」

── なるほど。今日はありがとうございました。

(すぎもとたかよし)

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インプレッサはダイナミック&ソリッドか? ─ スバル新世代デザインを解く(前編)
https://clicccar.com/2017/01/19/431864/

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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