テストを行った日は気温がやや高めでしたが、路面はドライで絶好のコンディション。果たして、ルーテシアR.S.トロフィーの走りに対して谷口信輝さんはどのような評価をするのでしょうか。早速タイムアタックを終えた谷口信輝さんにインタビューをしてみました。
「タイムアタックを含めて10周ほど筑波サーキットを走行しましたが、ブレーキがへこたれることなくずっとサーキット走行を楽しめることができました。エンジンの排気量は1.6リッターと大きくないですが、割と低回転からパワーバンドが来るので軽やかな加速をします。」と谷口さんは話してくれます。
FFだとコーナリングが思うように曲がらないのではと聞いてみると「旋回はステアリング操作にフロントノーズがグイグイ付いてきます。センターコンソールにあるR.S.ドライブをレースモードにすると、電子デバイスをキャンセルすることができ、ドライバーのやりたいことをできるので非常に楽しいクルマです。」とのこと。
そのほかに気になったポイントを聞いてみると「コーナーの進入で、パドルシフトを使ってシフトダウンしたときに、安全モードが付いているクルマだとギアを落としてくれないことが多いんです。しかしルーテシアR.S.トロフィーはそのあたりは凄く攻めていて、高回転でもシフトダウンできてエンジンブレーキを多用できるのが楽しいですね。また、シフトアップもレスポンス良く完全にレーシングカーさながらのシフトワークができます。」とのことでした。
素早いシフトワークはレーシングカー並というルーテシアR.S.トロフィーのポテンシャルに谷口信輝も納得のようです。ちなみにラップタイムは1分08秒728。参考までに同日谷口信輝さんがドライブしたトヨタ86は1分11秒972(参考値)でした。もうコンパクトクラスのFF+ATでもスポーツ走行は十分に楽しめると言えるでしょう。
ルノーブース(幕張メッセ西2ホール)でご確認下さい。
【ルノー・ルーテシアR.S.トロフィー(6速EDC)】
SPECIFICATION:全長4105mm×全幅1750mm×全高1435mm、ホイールベース:2600mm、車両重量:1290kg、エンジン種類:直列4気筒DOHCターボ、総排気量:1618cc、最高出力:162kW(220ps)/6050rpm、最大トルク:260Nm/2000rpm、駆動方式:FF(前輪駆動)、サスペンション(前/後):マクファーソンストラット/トレーリングアーム、ブレーキ(前/後):Vディスク/ディスク、タイヤサイズ:205/40R18 価格:329万5000円
(文・萩原文博、撮影・VIDEO OPTION)