2018年モデルのスバル「WRX/WRX STI」の走り・安全はどう変わる?

具体的には、WRXの電動パワーステアリングの制御を見直し、より自然で滑らかな操舵フィーリングを実現。さらに、電動パワーステアリングのモーターとECUを一体構造化することで、軽量化も達成しているそうです。

ほかにも、メーカーオプションでWRXにレッドカラーのブレーキキャリパーとユーリッド製ブレーキパッドを採用し、見た目をスポーティに仕上げるとともに、ブレーキ性能の向上も果たされています。

一方のWRX STIには、イエローカラーのキャリパーを含む新型ブレンボ製ブレーキを装備。モノブロック構造のフロント6ポット/リヤ2ポットの対向ブレーキキャリパーにドリルドローターを組み合わせることで、高い制動力と耐フェード性能を獲得。

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トランスミッションも改良を受けています。WRXの6速MTのシンクロ機構の見直しや、シフトレバーのフリクション低減などにより、シフトフィーリングを向上。ほかにも、WRX STIのマルチモードDCCDを従来型の電子制御と機械制御の組み合わせから、電子制御のみに一本化して最適化することで回頭性をさらに高めているそうです(※上の写真は従来モデルです)。

安全面の進化も見逃せません。WRXに停車時にブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持する「オートビークルホールド」をスバルとして初めて採用。信号待ち時や渋滞時、坂道での停車時など、ブレーキペダルを踏み続けなくても停止状態を維持し、ドライバーの運転負荷を軽減。

また、WRXにアイサイトアシストモニターを採用。アイサイトの状態や警報をフロントガラスに表示することで、ドライバーが周辺の道路環境から視線を離さずに警告等を認知できるようになり、より迅速な状況把握や危険回避操作を実現。

ほかにも、ステアリング操作に合わせてヘッドランプ光軸を左右に動かすステアリング連動ヘッドランプを採用することで、コーナーや交差点で車両進行方向を照射し、夜間の視認性を高めています。

内・外装のリフレッシュだけでなく、走りを向上させるメカニズムや安全面できめ細かい改良を施すことで商品力を高めているスバルWRX/WRX STI。これらの変更内容は北米仕様になりますが、日本仕様も準じてくるはずで、日本での発売にも期待が高まります。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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