「ファン・トゥ・ドライブ」を満喫できるルノー トゥインゴの5MT仕様車は171万円

エンジンは0.9Lの直列3気筒NAで、71ps/6000rpm、91Nm/2850rpmというスペック。

64psの軽自動車のターボエンジン車よりも少しハイパワーという程度ですが、960kgという比較的軽い車重もあって、街中から高速道路まで流れに乗るだけでなく、積極的にシフトチェンジをすることで流れをリードすることも可能。

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速さではターボ仕様(90ps/135Nm)に譲りますが、MTならではの小気味の良い走りを考えると甲乙付けがたい魅力があります。

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ただし、5MTのシフトフィールはスポーティというものではなく、実用車的な感触で、ゆったりと変速するのが似合います。ルーテシア ゼンの5MT仕様も同じようなテイストですが、これこそベーシックなフレンチ・コンパクトらしいと思えば納得。

スポーティなMT仕様なら日本導入が2018年以降という噂もある「GT」を待つのが正解かもしれません。

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それでも3ペダルのMTですから、6速デュアルクラッチトランスミッションのEDC仕様よりも自分の走りにマッチする変速が可能ですし、ルノーのEDCはDCTの中でもやや変速時に「間」があるシフトフィールですから、これなら3ペダルの方が良いと思っていた人にもオススメ。

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さらに、軽めのクラッチペダルや低速から意外なほどのトルク感もあり、扱いにくさはない毎日自然体で乗れる実用MT車に仕上がっています。アイドリングストップも備わっていますが、クラッチペダルを踏むと即座にエンジンが掛かりますからMT操作の理に適っています。

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マニュアルエアコンやホイールカバーになるなど装備は最小限ですが、とくに5MTなら楽しさは最大限。171万円(5MT)からスタートするフレンチ・コンパクトカーライフは、クルマはシンプルでもとても充実しそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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