続いて6点を投じたのがスバル・インプレッサ。新世代プラットフォームによる走りの良さは著名モータージャーナリストの方々も認めるところでしょうが、6点の理由に走りの要素はありません。
このクルマのポイントは、全グレードに先進安全技術「アイサイト」と「歩行者用エアバッグ」を標準装備したことです。
この10年ほど、国産車の評価ポイント、選択基準としては燃費性能が最優先されてきた印象があります。しかし、スバルがアイサイトを全面展開することで「ぶつからない」という機能がユーザーの選択理由としてプライオリティを増してきた印象があります。
新型インプレッサが、ターボエンジンでもなく、ハイブリッドでもなく、ごくごく標準的なNAエンジンにも関わらず、すばらしいスタートダッシュを切ったことは、パワートレインに由来するパフォーマンスよりも、ぶつからないこと、ぶつかっても攻撃性を抑えることという安全性能に着目するというユーザー意識の具現化と感じるのです。
そうした安全性能を重視したクルマ選びが、トレンドに主流になりつつあるのを感じます。そのきっかけを作ったのがスバル・インプレッサだとなれば、まさに歴史に刻まれるべき一台となりそうです。