該当する車種、約6万台分を契約している保険会社による約2500件の事故データを調査した結果、踏み間違い(ブレーキとアクセルの踏み間違い)事故件数はじつに約7割減少し、後退時事故件数についても約4割減少という結果を得ることができたとのこと。
なお、約6万3000台うち「ICS」搭載車は、42%にあたる約2万6000台になっています。「ICS」は踏み間違いなどによる急発進時に、クリアランスソナーで障害物を認識して衝突被害の軽減に寄与する技術です。
2015年発売のアルファード、ヴェルファイア、そしてプリウスからは、センサーの増設と検出距離の延伸により、検出範囲を拡大するとともに制御ソフトを改良。
従来のペダル踏み間違いによる衝突被害の軽減だけでなく、駐車場内の低速での移動や車庫入れなど、ペダル誤操作がない場合にも隣接車両や障害物との衝突回避や被害軽減を支援することも可能になりました。
こうした調査結果を見ると、踏み間違い防止などの安全装備をユーザーに選択させるのではなく、車両価格が上がることになっても義務化する必要があると感じさせます。
(塚田勝弘)