トヨタが最大熱効率41%の2.5リッターエンジンなど、TNGAパワートレインを発表

次期カムリから搭載されると予想される2.5リッターのコンベンショナルエンジンとハイブリッドシステム。ハイブリッドユニットはプリウスの構造を基本に、高トルクに対応したタイプとなっています。

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こうして新型エンジン・トランスミッションを発表する一方で、2020年以降の電動車両の増加トレンドに対しては、300名程度のエンジニアを従来の内燃機関中心の部署からハイブリッド部署にシフトすることで対応するという発表もありました。

トヨタでは電動化をハイブリッド技術と称していますから、ハイブリッド・電気自動車・燃料電池車といった電動車両の拡大に向けて、開発リソースの配分についても着手しているというわけです。

基礎研究段階からサプライヤーや協業している他社と密接に連携を取ることで、次世代テクノロジーの開発を加速させるといったように開発体制も見直されるということです。

環境対応を考え、今回発表された新技術を盛り込んだ新世代パワートレインの導入は急がれます。2021年までに『Dynamic Force Engine』は9機種17バリエーション、『Direct Shift』は4機種10バリエーション、ハイブリッドシステムは6機種10バリエーションと一気に市場導入することも発表されました。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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