歩行者対応も評価対象の新自動車アセスメント安全性能トップはマツダ・アクセラに

対車両と対歩行者の被害軽減ブレーキ性能、はみ出し警告、後方視界情報を、それぞれテストする71点満点の新基準評価法。11台の点数は次のようになっています(高得点順)。

マツダ・アクセラ 70.5点
スバル・フォレスター 69.5点
スバル・インプレッサ 68.9点
スバル・レヴォーグ 68.5点
トヨタ・プリウス 68.1点
スバル・レガシィ 68.0点
レクサス・RX 68.0点
レクサス・GS 67.9点
トヨタ・クラウン 67.3点
スズキ・イグニス 66.3点
ホンダ・フリード 58.4点

トップとなったアクセラにおいては、新たに始まった対歩行者の試験(満点25.0点)で、24.5点という好成績を残しているのが特徴。

プリクラッシュブレーキの普及に貢献したと思われるスバル車は全般に高得点を獲得しています。

一方、対車両の試験(満点32.0点)においては、フリードが31.9点となっている以外は満点で、プリクラッシュセーフティシステムへのニーズが高まるのに合わせて、機能がどんどん洗練されているのが感じられる結果となっています。

交通事故による死者の数は、自動車の安全技術のおかげで減少傾向にあります。しかし、歩行者の死者の数は減っておらず、その数は全体の半数を占めているといいます。今回が初めてのこの試験を踏まえ、検証する側も自動車メーカーもさらに進化していくことを期待したいものです。

 

 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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