三菱自株の34%を日産が取得、カルロス・ゴーン氏は取締役会長、益子社長は続投と緊急会見

三菱自動車は同社株式の34%を日産自動車が取得したとして緊急記者会見を開きました。

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既報の通り、三菱自動車の取締役会長に日産自動車の取締役会長兼社長のカルロス・ゴーン氏が就任、三菱自動車の社長の益子氏はそのまま続投します。

株式取得には、三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行にも同意書に署名いただき、正式に日産・ルノーアライアンスの一員となった。これにより、様々なシナジー効果が生まれるはずだとスピーチ。

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さらに、ゴーン氏は全員を代表して、三菱自動車、益子社長を全面的にサポートする。日本のクルマ作りの力を信じている。もっと濃く、日本の自動車産業の支援をできる、と強調しました。

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益子社長は、4月22日にゴーンさんを訪ね、支援協力要請し、5/12に資本提携の記者会見を開き、その後、無事に株式取得の払い込み完了で安堵しています。この6ヶ月間、燃費不正問題で信用失う中、ゴーンさんは必ず克服できる、支援協力を惜しまない、と励ましてくれた。そして、三菱自動車の将来のあるべき姿などについてアドバイスをいただいた、と語りました。

また、アライアンスによるシナジー効果については、購買コストの低減、水島工場で日産自動車からデフの生産受託、開発では自動運転技術、環境、安全への対応やプラットフォームの共用、三菱自動車のプラグインハイブリッドについてアライアンスグループでの共用で原価低減、オーストラリア等の日産販売金融会社との提携などが挙げられるそうです。

また、ゴーン氏は「益子さんは辞めたいとおっしゃったんです。私が留任を強く要望しました。信頼レベルで個人的感情を犠牲にしても三菱自動車の最大の利益のため残ってください。」と益子氏の留任はゴーン氏の要望であったと明言しました。

(clicccar編集長 小林 和久)

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この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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