そうなると、まず気になるのがボディカラーやインテリアがオシャレかどうか、ということでしょう。最も目を惹くのは、訴求カラーのパールホワイトⅢ×ファインミントメタリックをはじめとした2トーンカラー。
ダイハツでは「ストライプカラー」と呼んでいて、ルーフとドア上辺(アウターハンドルの上)、ドアミラー、そしてボディの下側が、ボディを囲むようにホワイトもしくはグレー(シルバーではない)でペイントされています。
先述の小池さんによると、こだわったのがこの「ストライプカラー」で、マスキングの量を減らし、作業しやすい塗装方法を吟味して選択したとのこと。
実際の生産工程では、最初にボディカラーを塗装、つぎにマスキングしてホワイトもしくはグレーが塗布されています。なお、ボンネットとバックドアもホワイトもしくはグレーになりますが、これはホワイトもしくはグレーのモノトーン仕様のものが使用されています。
こうしたストライプカラーを採用したのは、流行している2トーンカラーモデルの中で埋没しないように、また、伸びやかなサイドビューを印象づけるためだそうで、その狙いは実車からも十分に伝わってきます。
見た目の印象を「横長」、まさに「バス」のように見せているキャンバスは、タントとの違いも強調するために採られたデザイン手法ともなっています。
この「ストライプカラー」は6万4800円のメーカーオプションで、最廉価の「L」グレード以外の全車で選択可能。予算に余裕があればぜひ選択したいカラーコーディネイトです。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)