ル・マンでの悔しい思いから4カ月・・・。ついにトヨタが地元、富士スピードウェイでたくさんのファンが見守る中、今期WEC初優勝を成し遂げました!
今でも脳裏に残るル・マン24時間レース。トヨタ5号車がトップを守りながら順調に周回をかさねる中、私は24時間サルトサーキットにいました。レースは最後まで何が起こるか分からないもの。時間よ早く過ぎてこのままトヨタを優勝に導いて!と何度も何度も時計をチェックしていました。1日で時計を見た回数、過去最高記録を更新した自信があるくらい。
夜が明け、残り30分をきった頃、もう大丈夫だろうと安心してのんびりとスタンドからレースを見ていたら、あの瞬間が訪れたのです・・・。レース終了3分前、目の前で止まったトヨタ5号車。何が起こったのか状況判断に苦しみました。
レース終了後、トヨタのガレージ前でドライバーとチームスタッフが愕然としている姿は今でも忘れられません。
見ているだけの私でも辛かったのに、現場で不眠不休で働いたチームや悲願のル・マン初優勝を信じ走ってきたドライバーは想像できないくらい辛かったはず。誰もが悲しみ、そして苦しんだル・マン24時間レースの想いを背負って、トヨタはWEC富士6時間に挑みました。