とはいえ、ヴェゼルのスタイリングの良さ、ハイブリッドも設定することで燃費も良好で、しかも後席も広く、積載性もまずまず…となればヴェゼルに目が向くのも当然でしょう。
では、日本向けの次期CR-Vがあるのか、あるとすればどう生まれ変わるのか気になるところ。
そんな中、2016年10月13日にアメリカン・ホンダモーターが北米向け新型CR-Vを発表しました。
CR-Vは米国で1997年にデビューし、人気のSUVセグメントの中でも20年近くベストセラーの地位を維持し、これまで米国内で累計約400万台を販売。
5代目となる新型CR-Vは、従来からある2.4Lの直噴DOHC i-VTECエンジンに加えて、1.5L 直噴ターボエンジンを初搭載し、最高出力190psの力強い走りと優れた燃費性能を両立しています。また、トランスミッションは全車CVTで、ホンダ独自の変速制御「G-Design Shift」が適用されているのも注目ポイント。
さらに、「液封コンプライアンスブッシュ」を採用したフロントストラットサスペンションとリヤマルチリンクサスペンションの足まわりにより、上質で快適な乗り心地を得たとしています。
外観は、伸びやかなボンネットラインやロングホイールベース、短いリヤオーバーハングが特徴で、引き締まったエクステリアデザインが印象的。さらに、ウイング形状のLEDポジショニングライト、ワイドに張り出したフェンダー、シャープで力強いフロントまわりなどにより、従来よりもアグレッシブな佇まいになっています。
CR-Vの美点であるルーミーな空間が新型になりさらに拡大。現行モデルよりも2.1インチ(約5.3cm)以上長くなり、クラストップレベルの広さを得ているほか、ハンズフリーのパワーテールゲートをホンダとして初採用。
車体後部下に設置されたセンサーに足をかざすだけで開閉操作ができ、両手が塞がった状態での荷物の積み下ろしも可能にするなど、積載性、利便性が向上しています。
また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」の「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」に渋滞追従機能が追加される機能、装備の充実化も図られています。
日本での発売や仕様などは分かりませんが、3列シートも設定するミドルサイズSUVとしてリリースされれば、日産エクストレイルなどと競合するのは必至でしょう。
(塚田勝弘)