トヨタ自動車株式会社は8月23日、南米で5大陸走破プロジェクトの第3弾をスタートしたと発表しました。
このプロジェクトは、2014年に豪州にてスタートし、従業員80名が砂漠や悪路が続く過酷な約20,000kmを走破。2015年には北米にて約28,000kmの道を走破。世界各地の厳しい環境を走ることで「もっといいクルマづくり」のための知見を得てきたといいます。
その第3弾となる舞台「南米」では、約110名が約3か月半にわたり、南米大陸の多様で厳しい道を走破する予定。その旅路は、ブラジルとパラグアイで未舗装路と泥濘路にはじまり、チリ/ペルー/ボリビアのアンデス山脈を縦断し、アルゼンチンとウルグアイの高速道路や高地山岳路を走るとのこと。
豊田章男社長は「今回の南米走破は国や地域によって『道が変わる』だけでなく、『気温や高低差が変わる』クルマにとってもドライバーにとっても数多くの困難に直面するプロジェクト。さまざまな壁を乗り越える中で、それぞれの感性を磨いてきてほしい」と述べた。
また、プロジェクトのスタートに合わせてコンセプトムービーも公開されています。
過酷な道のりを一糸乱れぬ隊列を組んで進む一行。水辺や砂漠さらには細かな石が敷き詰められたような道を突き進み、トラブルに遭えば一丸となって乗り越える。その姿からは「もっといいクルマづくり」の熱意がヒシヒシと伝わってきます。
今回のプロジェクトで得るノウハウが今後のトヨタ車にどのように織り込まれていくのか?要注目です。
(今 総一郎)