そして以前にもお伝えしたとおり、数多くの運転支援システムを搭載する中でも、新型「Eクラス」の最大のウリとされるのが、同車に初採用された半自動運転システム、「ドライブパイロット」。
Cクラスにもステアリングアシスト機能付の「ディストロニック・プラス」が装備されていますが、Eクラスの「ドライブパイロット」では一歩進めて、車線が不明瞭な場合や表示されていない場合でも、車両やガードレールなど車線と並行する物を監視、前走車との車間を維持しながらステアリング操作をアシストしてくれます。
これは完全自律走行に向けた1つの大きなステップとなる機能で、安全性、快適性を向上させ、運転時のストレスレベルを大幅に低減させる効果があります。
今回の試乗ではその効能を一般道で試してみました。
メーターパネル内に表示されているステアリングマークが緑色の場合、アシスト機能ONの状態で、違和感の無い適度な力でステアリング操作をアシストしてくれます。
ただ、前走車がいない場合や、道幅が広くガードレールまでの距離が遠い一般道でのアシストは限定的で、同機能が本領を発揮するのはやはり高速道路上となるようです。
これまでの「ディストロニック・プラス」では、遠方で停止中の前走車は意外にも検知しませんでしたが、「ドライブパイロット」ではそんなシーンでも自動で停止します。
これは壁などを停止中の前走車と誤認することを防止するため、意図的に検知しないようにプログラムされていたようですが、新型Eクラスでは、ステレオマルチパーパスカメラやレーダーセンサーのセンシング能力向上により、実現したようです。
他にも一般路での不意な歩行者飛び出しに対応する「緊急回避補助システム」などの先進的なアシスト機能も装備。高速道路上ではウインカー操作で自動追い越しが可能。
そんな「E200 アバンギャルド スポーツ」のお値段は727万円。
現時点で新型「Eクラス」にはガソリンモデルの「E200アバンギャルド(675万円)」をはじめ、「E250」、ディーゼルモデルの「E220d」、そして最上級の「E400」がラインナップされています。
日本では恐らく「E200アバンギャルド」が売れ筋になると予想されますが、個人的には大きさを感じさせない軽快な走りや質感、インテリアの豪華さも含め、もはやこれで十分といった感想でした。
読者の皆さんも試乗フェアなどの機会に、最新のメルセデスを体感されてみてはいかがでしょうか。
(Avanti Yasunori・画像:Mercedes-Benz)
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