サーキットで実感。「新型 86」はココまで進化した!【動画】

お昼頃からは今回の富士を皮切りに、9月にかけて全国6ヵ所のサーキットで開催される試乗会の監修を務める脇阪寿一氏も加わり、佐藤久実選手や若手レーシングドライバーの蒲生尚弥選手、中山雄一選手によるデモレースやトークショーが開催されました。

Fuji86Style

トークショーにはトヨタのスポーツ車両統括部長で、トヨタ「86」の開発責任者でもある多田哲哉氏も参加。新型86の開発エピソードが紹介され、参加者は興味津々。

新型86ではエンジンや足廻りに手が入っており、前期型との差を明確に体感できるレベルに仕上がっているようで、実際、デモレースにもそれが表れていました。

具体的には、ボディ剛性を向上、VSC介入のタイミングがより適切化され、トラクションの効きが向上。

加えてファイナルギアレシオの変更(4.1→4.3)に伴い、より加速感が得られるなど、ニュル参戦マシンの制御をほぼそのまま導入したことで、数値上では+7ps/+7Nmの差ではあるものの、前期型に対して明確に進化しているとの評。

Fuji86Style

特に、VSCでリヤのスライド量を調整しながらLSDが効いた状態でコーナリングが可能な「トラックモード」は、佐藤久実選手らがニュル参戦時に練り込んだ制御を反映しているそうで、かなり顕著な効果を発揮する模様。

同試乗会は今後も全国各地で開催される予定で、抽選に当選した参加者にとっては楽しみな試乗会になりそうです。

・7月31日 富士スピードウェイ(静岡県)
・8月9日 美浜サーキット(愛知県)
・8月17日 セントラルサーキット(兵庫県)
・8月25日 十勝スピードウェイ ジュニアコース(北海道)
・9月7日 中山サーキット(岡山県)
・9月16日 エビスサーキット 西コース(福島県)

発売当初は40~50歳代が主だった86のユーザー層は年々下がり、最近では20代から60代まで満遍なく均等に売れるようになっているそうで、全体では約半数となるM/T比率が、20代では70%に達しているとか。

新型86は、同車のファンなら一度試してみる価値があるクルマに仕上がっているようです。

(画像:Avanti Yasunori、GAZOO Racing)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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