ヤマト運輸が自動運転による宅配「ロボネコヤマト」プロジェクトを始動!

両社は「ロボネコヤマト」プロジェクトで2種類のサービス実証実験を予定。

「オンデマンド配送サービス」は、共働き夫婦や一人暮らしの人が、望む時に望む場所で荷物を受け取ることができる配送サービスで、スマホで荷物の現在地や到着予定時刻の確認が可能。

また「買物代行サービス」は、小さな子供を持つ家庭やお年寄りが地域の複数商店の商品をインターネット上で購入、一括で宅配。

実証実験では、ニーズに応えられているかどうかの検証と、サービス利用における顧客からの細かな要望などの収集を行う計画で、市販車の後部座席に荷物の保管ボックスを設置した専用車両を使用するそうです。

YAMATO

また実験では安全確保のために人が乗り込み、配送ルートの一部で自動運転、将来は完全無人化を目指す予定としています。

DeNAは「自動運転」をゲームに次ぐ主力事業に育てる方針で、ベンチャーの 「ZMP」との合弁会社「ロボットタクシー」を設立、すでに神奈川県藤沢市などの国家戦略特区で「自動運転タクシー」の実証実験をスタートさせており、8月からは幕張イオンモールにも「自動運転バス」の導入を予定。

今回、新たにヤマト運輸と共同で実施する「ロボネコヤマト」プロジェクトはそれに続くもので、自動運転車による宅配実現を目指すことになります。

ただ、公道を使った自動運転による宅配サービスには法整備の問題や、都市部の複雑な道路網への対応が必要となることから、課題が多いのも事実。

実現した場合、早朝や深夜の配達などサービスの幅が広がり、消費者にとって宅配便をより便利に使えるようになることから、両社の今後の取組みが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:ヤマト運輸)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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