衝撃の展開で幕を閉じた、WEC第3戦ル・マン24時間レース。未だにあの時の光景が頭から離れない方、多いのではないでしょうか? そんなル・マンから1カ月が経とうとしている7月16日に、WEC第7戦富士6時間耐久レースが開催される富士スピードウェイでメディア取材会が行われました。
ACO理事・WEC富士アンバサダーの寺田陽次郎氏を迎え、最新技術を駆使したハイブリッド車で総合優勝を争うLMP1-Hクラスの中嶋一貴選手(トヨタ5号車)、小林可夢偉選手(トヨタ6号車)、アンドレ・ロッテラー選手(アウディ7号車)がル・マン24時間レースを含めた今シーズンの戦況、そして今後のWECへの抱負を語りました。
「今年のル・マンは一貴が勝つと本当に思っていました。トヨタは勝ってもいいシチュエーションを完全に作っていましたね。このままの流れで10月になだれこんでくれたら、富士6時間耐久レースは面白いレースになると思います。
ル・マンは皆さんご存知の通りリエット(パテのような豚肉料理)が世界一美味しい所で、レースが終わった後お土産にリエットを買いに行ったら、そのお店のマダムが『一貴大丈夫?』と声をかけてくれたんです。この一言で、ル・マンはトヨタをウェルカムしてくれているんだと思いました。日本のメーカーがル・マンで勝つためには、市民権を得なければいけない。トヨタはその市民権をえ始めた、と肌で感じた今年のル・マンでした。」(寺田氏)