日本でもお馴染みのサーブブランドが消滅。来年からEVのNEVSに

スウェーデンの電気自動車(EV)メーカー、ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)は、2017年に開始する初のEVの量産を前にして、新ブランドをNEVSにすると6月21日付けで発表しました。

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同社は自動車ブランド、サーブの運営会社であり、今回の発表でサーブブランドの使用が中止され、今後新ブランドのNEVSが使用されることになります。これで、日本でもお馴染みの約70年続いた自動車ブランド サーブが消滅することが確実になりました。

NEVSのHPにはNVESのロゴと、生産されていたサーブ車の写真が公開されていますが、このサーブ車の姿も見られなくなります。

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一方サーブの母体であるスウェーデンの航空機・軍需品メーカーのサーブABは、NEVSに対してサーブのブランド名の使用を認めない考えを示していました。

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ここでサーブの歴史を振り返ると、サーブは1947年にサーブABの自動車部門として設立され、90年にサーブ・オートモービルとして分離されました。

その後サーブは2000年にゼネラル・モーターズ(GM)の傘下に入りましたが、09年に経営が悪化し、10年にオランダのスパイカー・カーズへの売却を経て、11年末に経営破綻、破産を申請しました。12年6月にはNEVSがサーブを買収していました。

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NEVSは14年5月にスウェーデン・トロヘッタンの本社工場の生産を停止し、15年6月には中国・天津市で新工場を起工し、今後、福建省にも拠点を置く計画を持っています。天津工場の年産能力は10万台で、サーブの中型車「9―3」がベースのEVを生産するものと見られます。

(山内 博・画像:NEVS)