システム合計で224ps/385Nmというパワーを誇ります。0-100km/h加速は6.7秒(ヨーロッパ仕様車値)ですから、まずまずの俊足ぶりというのが分かります。なお、組み合わされるトランスミッションは6AT。
4WDシステムはフロントを駆動するエンジンと、リヤを駆動するモーターという組み合わせたオンデマンド式ですが、モーターは停止時から最大トルクを発生するため、バッテリー状態やアクセルの踏み込む方次第によりますが、125km/hまでは(MAX eDriveモード時)まではモーターによる後輪駆動になります。
走り出しはモーター走行なのでもちろん静かで、エンジンが始動しても1.5Lの直列3気筒は予想以上に力強さがありますから、街中、そして郊外の坂道などを乗る分には動力性能に不満を抱くことはまったくありませんでした。
「SPORT」モードで気持ちよく走っていると、バッテリーはあっという間に減っていきますが、バッテリーの充電量を最大50%まで増やせる「SAVE」モードにも変更できますので、状況に応じた走りをゲーム感覚で楽しめます。
気になる乗り味は、バッテリーを低い位置に積むとはいえ重量物がプラスされることを感じさせるもので、ボディが前後、左右に揺すられるような動きが気になりました。
もう少しストローク感があるといいのでしょうが、SUVのような車高の高さがないだけに仕方ないかも。
短時間の試乗だったため実燃費や高速域の走りなど、分からないことだらけでしたが、街中では部分電動車両らしい静粛性の高さなど、純ガソリン仕様やディーゼル車にはない魅力も確認できました。
(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)
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