■4クラスに分けられた車両が混走でレースを戦う
車両は大きく分けてスポーツプロトタイプカーとグランドツーリング(GT)カーの2種類があります。その中でも車両規定などにより更にクラス分けをし、「LMP1」「LMP2」「LMGTE-PRO」「LMGTE-AM」の4つのクラスで争われています。
レース専用に設計された車で公道を走ることができず、量産もされていないスポーツプロトタイプカーのLMP1とLMP2。
LMP1は自動車メーカー系ワークスや有力プライベーターが参加する独自設計が許されており、ハイブリッドカーを対象とするLMP1-Hybridと、ハイブリッドカー以外を対象とするLMP1non Hybridに車両規定が分かれています。
LMP2は、プライベーターを対象とした市販シャーシと市販エンジンの組み合わせに限定され、車両価格やエンジンの上限額が設定されている他、シャーシも最低2種類のエンジンが搭載できることなど、制限が大きいのが特徴です。
一方GTカーは元々量産・市販されている車をベースにレース用に改造したクラスで、LMGTE-PROとLMGTE-AMの2クラスに分けられています。
この2クラス、車両規定は全く同じなのですが、一番の違いはドライバー! クラス名を見てお気づきの方もいるかと思いますが、LMGTE-PROとはプロドライバーを対象としたクラスで、LMGTE-AMはアマチュアドライバーを対象としたクラスなのです。プロドライバーとアマチュアドライバーが一緒のレースで走っているとは驚きました。
このように、多様なマシンとプロドライバー、アマチュアドライバーが混走してレースを競うので、オーバーテイクシーンも多く見られ、ますますレースがおもしろくなること間違いなしです。
■7人の日本人ドライバーが参戦
60台27カ国 合計180名のドライバーで争われるル・ マンですが、その中になんと! 日本人ドライバーが7人も参戦!
LMP1に中嶋一貴選手(5号車/ トヨタ)、小林可夢偉選手(6号車/ トヨタ)。 LMP2には、中野信治選手(34号車/ レース・ パフォーマンス)、平川亮選手(46号車/ ティリエ・ バイ・ TDS)、松田次生選手(47号車/ KCMG)。そして LMGTE- AMには山岸大選手(50号車/ ラルブル・ コンペティション)、澤圭太選手(61号車/ クリアウォーター)が参戦します。
各カテゴリーで活躍している7人のドライバー達が、世界最高峰の耐久レースでどのような走りを見せてくれるのか楽しみですね。
またSUPER GTやSUPER FORMULAにも参戦経験のある、アンドレ・ロッテラー選手(7号車/アウディ)とロイック・デュバル選手(8号車/アウディ)も参戦します。
笑顔が素敵です! 女性ファンの方、多いのではないでしょうか。日本のレースでもお馴染みのロッテラー選手とデュバル選手の走りも、注目したいところですね。