ドイツ・ ポルシェAGは同社のGTレーシングカー、ポルシェ911 RSRを2017年シーズンに向けて一新すべく、911RSRの後継モデルのテストを開始したと発表しました。
911 RSRの後継モデルはポルシェのヴァイザッハ研究開発センターのテストコースにおいてシェイクダウンを終え、間もなく世界中のサーキットにおいて本格的なテスト段階に入るということです。
ヴァイザッハで行われた今回のシェイクダウンでは、ポルシェワークスドライバー達が新しい2017年のGTEレーシングカーの感触を確かめました。
同社GTモータースポーツ総合プロジェクトリーダーのマルコ・ウジャーシ氏は
「新しいマシンの初走行を数人のドライバーが行うのは非常に珍しいことです」
と説明し、さらに
「しかしワークスドライバー全員が開発に携わったこともあり、可能な限り多くのドライバーにテストコースを数ラップしてもらいました」
と今回のシェイクダウンについてコメントしています。
911RSRの後継モデルは、2017年1月のデイトナ24時間でのデビューを予定しています。
ポルシェのモータースポーツGT部門トップであるDr.フランク=シュテッフェン・バリサー氏は次のようにコメントしています。
「完全に新しいマシンの初戦が24時間レースというのは大きなチャレンジですが、デビューに向けて開発は順調に進んでいます」
911RSR は2015年シーズンにもっとも成功を収めたGTレーシングカーといわれており、ル・マン24時間やWECのGTカテゴリーで目覚しい活躍を見せてくれました。優秀な戦績を誇る911RSRの後継モデルの実戦デビューが待ち遠しい限りです。
(山内 博・画像:ポルシェジャパン)