おととい、「日産自動車が三菱自動車に2000億円の資金提供。三菱が日産傘下に」というニュースが飛び込んできましたが、翌日には2社の共同記者発表会。
私がその案内メールを見たのが昨日の15時半。記者会見は16時。
急いで用意をし、記者会見場へ到着したのは16時15分ぐらい。
舞台には、日産のカルロス・ゴーン社長と、三菱自動車の益子修会長が並んで立っています。
発表の内容は、
「日産自動車と三菱自動車はアライアンスを締結。日産が三菱自の株式の34%、2370億円で取得。三菱自が日産の傘下になることによって三菱自の再建と共に、シナジー効果で開発費を抑えることができたり、苦手な地域を補うことができる」と言ったもの。
確かにアジアで人気の高い三菱自。一方、今ひとつの日産。ということだけをとっても、「なるほど~」。日産にとって三菱自を傘下に収めるということは、ルノー、日産グループの拡大にもなります。
一方の三菱自にとっては、最重要課題である「一刻も早い経営の安定」を手に入れることができます。
そして気になるのは、こんなに素早い動きに、「いつからこの話が持ち上がったのか?」ということ。「もともと、今後は激化する開発競争の中、単独では難しいと思い、いつかはとは考えていましたが、今回の不正問題がきっかけとなり早まりました」と益子会長。
2社の提携によって株式市場も素早く反応を示し、三菱自はV字回復。一方の日産は、若干値を下げています。
そして私は幸運にも、共同記者会見直後のお二人の姿を写真に収めることができました。
ゴーン社長はアイコンタクトでにっこり。
以前「UOMO」の私の連載ページに登場していただいた益子会長にはエレベーター前で偶然遭遇。もちろん燃費データの不正は許されることではなく、今後の真相究明が急務です。しかし会社は最悪の事態は免れて安堵しているとともに、今後の三菱自動車の体質改善と再建、信頼回復、お客様への誠意ある対応への決意の表情と私には感じられました。
(吉田 由美)
From Motor Fan’s Year