ボルボ・XC90 プラグインハイブリッドの走りはどうか?

発進時から非常に静かでスムーズなのはもちろん、21インチタイヤとは思えないほど乗り心地は良好。試乗車はオプションのエアサスペンションを装着。

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エアサスペンション装着車でもひと昔前のフワフワとした乗り味ではなく、適度に引き締まっているのも印象的。ノーマルサスがどんな乗り味を示すのか興味深いですが、試乗する機会があればご報告したいと思います。

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ただし、同じエアサスのガソリン仕様と比較すると、車両重量の重さを感じさせるフィーリング。床下に重量物のバッテリーを積むPHVらしい乗り心地で、荒れた路面だと左右にボディが揺すられるようなシーンもありました。

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動力性能はもちろん不満を一切感じさせないもので、エンジンが始動し、スーパーチャージャー、ターボと過給が切り替わっても遮音対策が念入りにされているためか静粛性の高さも1000万円超の価格にふさわしいレベルといえます。

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そのほか、PHV向けに「DRIVE MODE」も用意されていて、「Pure mode」にするとモーター走行が最優先となり、バッテリー状態などによっては125km/hまでEV走行となるそうです。また、同モード時は車高が10mm下がります。

そのほか、エンジン、バッテリー、モーターを走行状況などに応じてバランスよく使い、燃費も最も良い「Hybrid mode」、市街地などでのモーター走行に備えてバッテリーを温存する「Save mode」は、バッテリー残量が少ないと33%まで充電が可能に。

「AWD mode」が用意されているのも特徴で、路面状態が悪い場合などはトラクションが最大化されます。

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音・振動面の対策も抜かりのないボルボXC90プラグインハイブリッド。1009万円という価格は万人に推奨できるものではありませんが、大型SUVのPHVで3列を実現するなどによりモデルライフを通して一定の支持を得そうです。

(文/塚田勝弘・写真/前田惠介)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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