ボルボ・S60、V60に搭載される1.5L 4気筒直噴ターボの走りは?

一方で、ひと回り大きく約100kg重いS60(試乗車はセダンのS60で、ワゴンのV60にもT3を設定)には、152ps/5000rpm、250Nm/1700-4000rpmというスペックの「T3」は荷が重いのではないか? という懸念は当然ながら浮かんできます。

なお、V40「T3」のエンジンスペックも同値です。

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さらに、S60、V60に搭載されるトランスミッションは「T3」のみ6ATで、「D4」、「T5」、「T6」は8ATですから、変速フィールのマナーも気になるところ。

街中や少し流れの速い郊外路で走り出すと、トルク感や加速性能に不満はほとんど感じさせず、その後試乗したスーパーチャージャー+ターボ搭載の「T6」と比べても街中、郊外路で流す程度であれば大差は感じさせません。

また、こうしたシーンなら6ATの変速マナーもほとんど突っ込みどころはなく、JC08モード燃費が16.5km/L、エコカー減税対象(自動車取得税60%軽減、自動車重量税50%軽減、自動車税75%軽減)という点も魅力的に思えます。

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同じタイミングの2016年2月にS60、V60、XC60の60シリーズに設定されたダブル過給器の「T6」エンジンについては別記事でご紹介しますが、この「T3」エンジン搭載車は、高速道路や上り坂でも普通に流す分には、特にパワー不足を感じさせません。

S60、V60も街中メインの乗り方ならT3で十分という印象で、それほど速さを求めないのであれば満足させてくれるはずです。

(文/塚田勝弘・写真/前田惠介)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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