市場調査の矢野経済研究所が電動パワーステアリング(EPS:Electronic Power Steering)の世界市場調査の結果を発表しました。
まず、ステアリングの操舵力を電気モーターでアシストするEPSの構造的な分類を説明します。
EPSには、電気モーターによるアシスト力を付加する部分に応じて、コラムタイプ、ラックタイプ、ピニオンタイプの3種類があります。さらに、EPSの1種として、従来の油圧式パワステの油圧発生源を電気モーターで電動化した電動油圧パワーステアリング(EHPS:Electronic Hydraulic Power Steering)も調査に含まれています。
調査結果によると、世界市場規模は、2015年の出荷ベースでEPSが4700万台で、EHPSの400万台を加えて5100万台となりました。
EPSは油圧式と比較して3~5%の燃費向上が見込めるとして、今後2020 年には合計で 6,890万台、2025年には 8,610万台に新興国中心に拡大すると予測しています。