地域別では大型車が多い北米や燃費規制が厳しくなった中国で、今後EPSの搭載が急増することが見込まれています。さらに、南米やアジア地域を含むその他地域でも、EPS 市場はさらに拡大していくと予測しています。
一方、日本のEPSとEHPSの地域別需要構成比をみると、2015年の14.8%から2020年には10.9%まで低下すると見込まれており、搭載数は増加するものの自動車生産台数の減少にしたがって需要数量は頭打ちになると、予測しています。
欧州も2015年の30.9%から2020年には27.4%まで低下する見込みで、既に普及が進んでいる日本と欧州では、今後は自動車生産台数と連動した成長にとどまると予測しています。
中国では18.4%から22.6%に増加し、その他地域が 15.3%から18.4%に拡大する見込みで、今後は北米や新興国が主な拡大市場になると予測しています。
今回の調査は、2015年10月~2016年3月にわたって、EPSシステムメーカーや、EPS構成部品メーカーを調査対象として、矢野経済研究所の専門研究員による直接面談、電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査を併用して実施されました。
(山内 博・画像:矢野経済研究所)