強烈な印象を残すフロントマスクは、フェンダーからダイナミックにつながる塊感のあるバンパーコーナーにより、「Aggressive Sports」にふさわしい、スポーティでアグレッシブな造形が追求されています。L字型のクリアランスランプとの連続性が強調されたヘッドランプは、内側に延長した特徴的な形状とし、鋭さを強調。
レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルは、上下の比率を変化させ、グリル下部がより大きく広がり、「両下端のブレーキダクトへ空気を導く機能性も表現された」低重心でスポーティな印象を与える造形となっていますが、大型のスピンドルグリルはNXやRX、GS Fなど最新のレクサスとの共通点も感じさせます。
また、スポーティな「F SPORT」は、3次元F字メッシュパターンにジェットブラックメタリックコーティングが施された独自のスピンドルグリルになり、ブレーキダクトと関連を持たせたサイドガーニッシュを組みあわせ、スポーティなイメージの付与と空力性能向上を両立しているそうで、こちらの方がGS Fに近いイメージでしょうか。
一方のリヤビューは、リヤコンビネーションランプの内部に大胆な造形のL字を3つ層状に重ねた奥行きのあるデザインの採用や、エギゾーストパイプの形状変更がされています。
内装もスポーティムードの強調が主眼。マルチメディアディスプレイが10.3インチまで拡大され、ナビゲーションやオーディオの情報が大きく表示されるだけでなく、コンソールのリモートタッチ側面にEnterボタンが設置され、操作性も向上。
また、メーターフードは、スタートスイッチを押しやすい角度に調整されたほか、フードステッチの通し方を変更することで、スポーティさを演出。ほかにも、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルを質感の高いヘアライン調に変更されていて、大型化された二―パッドで両端から挟み込む構成とすることにより、車格感の向上。カップホルダーの使用感の向上やアナログクロックの視認性向上など、質感と使い勝手の向上も図られています。
安全面では、予防安全パッケージである「Lexus Safety System +」が新たに採用されているのがトピックス。
歩行者検知機能付で、衝突回避支援タイプの「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱を予防するステアリング振動機能付レーンディパーチャーアラート(LDA)、夜間の前方視界確保を支援するためロー・ハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム、そして設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるACCのレーダークルーズコントロールがパッケージ化されています。
ISの購入者の半数以上がレクサスの新規ユーザーだそうで発売が待たれますが、日本での発売は2016年秋が予定されています。
(塚田勝弘)
【関連記事】
■マイナーチェンジしたレクサスISを北京モーターショーで披露
https://clicccar.com/2016/04/24/367866/