「4WD」を聞いたことがないクリッカー読者はいないと思いますが、いまやそのシステムは多岐にわたります。同じメーカーでさえ、複数のシステムを用意していることは珍しくありません。
今回は、駆動方式や車種により異なる複数のシステムを用意している日産の4WDシステムの違いを見ていきましょう。
■ALL MODE 4×4
エクストレイルに搭載されている4WDシステム「ALL MODE 4×4」。大きな特徴はアクセルを踏むとセンサーが路面状況を感知し4WDコンピューターが走行状態を判断することでしょう。
走行状況に応じて前後トルク配分を燃料消費が少ない(フロント)100:(リア)0から、悪路などで走破性を高める約50:50に切り替えることで、滑りやすい路面でも安定した走りを可能とします。
また「ALL MODE 4×4」搭載車に標準装備される「ヨーモーメントコントロール」は、自動的にきめ細かい前後トルク配分を行う機構。さらに「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」などとの組み合わせで、あらゆる路面で安心して走行できる4WDシステムと言えるでしょう。