3月3日、東京は六本木のグランドハイアット東京でBMW Team StudieのSUPER GT参戦発表が行われました。
昨年のBMW Sports Trophy Team Studieから、BMWのワークス格ともいえる「BMW Team 〜」の名称を冠した「BMW Team Studie」へとチーム名を変更し、より一層BMWとの関係を密にしてのSUPER GT参戦となります。
そして参戦マシンも全くの新型であるBMW M6 GT3。昨年までのZ4 GT3に比べるとかなりのサイズアップとなるようです。
チーム代表で監督の鈴木康昭さんはこのマシンについて「M6 GT3は見た目に反してかなりよく曲がるマシンです。ホイールベースが2900mmもあるとは思えないほどのコーナーリングマシンですね」と語ります。
ドライバーは昨年から引き続きにヨルグ・ミューラー選手と荒聖治選手。
ヨルグ・ミューラー選手は「戦闘力は性能調整しだいですが、現時点では最高のパフォーマンスを持っている」と語ります。
荒選手は「ここは間違いなく優勝できるというサーキットはどこですか?」という質問に対して、結果は「後からついてきます」と注釈を入れた上で鈴鹿サーキットと答えます。「富士のテスト走行で走った感想としては、これだけ大きいのにソリッドな乗り味。コーナーリングが得意なマシンだと思います」
登場初年度のニューマシンに不安は無いですか?という質問を鈴木代表にぶつけてみると「M6も初期トラブルなどはあると思います。しかし世界中のM6 GT3ユーザーチームが本当にリアルタイムに情報を共有し、それが全てBMWモータースポーツに集約されてフィードバックされるので、対策が本当に早い。自分たちだけで試行錯誤するよりも、世界の仲間と共有していくことによるスピード感はものすごい。同じBMW M6 GT3で戦うもの同士のつながりの強さを感じます」
また、チームを全面バックアップするというBMWジャパンは、M6というMシリーズのフラッグシップでのSUPER GT参戦となったことから、Mシリーズのセールスプロモーションでもイメージリーダーとしての役割を持たせたいとも考えているようで、積極的に活用をしていくとのことです。
今年はBMW100周年にあたり、またM6のデビューイヤーでもあります。その重要な年にワークス格のチーム名が使用できることとなった「BMW Team Studie」。日本のみならず、世界中から大きな注目を集めそうです。
(写真・文:松永和浩)