日本では買えない三菱「パジェロ スポーツ」と「トライトン」の4WDシステムとは?

なお、従来の「SS4」は、トランスファーのセレクターが機械式でしたが、「SS4-2(2=ローマ数字表記)」では、電動切り替え式になり、イージーかつ上質な操作感を得ているのも特徴。

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駆動の切り替えは、FRベースならではの軽快なステアフィールが得られる「2H(FR)」、前後不等トルク配分によるFR的なハンドリングを残しながらトラクション性をバランスさせたフルタイム式の「4H」、センターデフをロックさせることで4輪に駆動力を配分する悪路向けの「4HLc」、岩場などで各輪が均一に接地していない状況や泥ねい地などでより大きな駆動力を発揮する「4LLc」の4つが用意されています。

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雪上では「4HLc」を中心に、「4H」も試しましたが、1.8tを超える両モデルともに「4HLc」なら重さもあって背の高さを抱かせない安定感があり、滑り出すと止まらなくなりそう……。

また、タイで生産されているトライトンは、「SS4-2」に加えて、「イージーセレクト4WD」も用意。こちらは4Hでも前後直結状態になり、前後輪に確実にトラクションを伝えられる利点があり、より悪路に向く4WDになっています。ただし、タイトコーナーブレーキング現象というデメリットもあります。

トライトンでは、ダイヤル式のドライブモードセレクトレバーを採用することで、通常時は「2H」、砂地や雪道では「4H」、高い悪路走破性を要する時は「4L」に容易に変えることができます。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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