三菱デリカD:5はなぜロングセラーモデルになっているのか?

十勝スピードウェイの特設雪上コースには、ほかのモデルよりもひと際背の高いデリカD:5も用意されていました。

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電子制御4WDは、FFがベースで通常時は前輪を駆動させてフリクションロスを低減し、高効率化を図るシステム。フロントがスリップしたり、加速したりする時にリヤデフの前に配置された電子制御カップリングを介して後輪に駆動力が配分されます。

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ドライブモードは「2WD」、「4WD」、「4WD LOCK」が用意され、2WDでは発進時に前輪がスリップしやすく、ツルツルに磨かれた雪上では、まっすぐ発進するのが難しく、「4WD(AUTO)」、「4WD LOCK」に切り替えるほど発進性、走破性が高まるのがよく分かります。

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なお、三菱自動車が「ASC」と呼ぶ横滑り防止装置(ESC、VDC、VDCなど呼称は様々)を解除すると、当然ながら挙動が不安定になります。重くて背が高いだけに滑り出すと止まりにくく、氷上に近い雪上で飛ばすとスピンすることも。

雪国でも除雪されている路面では4WD(AUTO)、新雪などの雪上や凍結路では4WD LOCKを備えることで、ほかのミニバンにはない走破性を誇るデリカD:5。とくに、クリーンディーゼルエンジンと重いミニバンとの相性がいいですから、ニーズに合う方は古参モデルでも選ぶ価値は十分にあるでしょう。

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長寿命になっているのは、三菱自動車のお家事情もありますが、高い悪路走破性、走行安定性などほかにはない特徴が支持されているのも理由といえそうです。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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