一方、日産は、2月8日に実施される同対策訓練において、日比谷公園の会場で、電気自動車(以下EV)の「日産リーフ」と「e-NV200」による災害発生直後の帰宅困難者を一時的にサポートすることを想定した電力供給の実演を行います。
実演では、「日産リーフ」向けのリチウムイオンバッテリーの開発・製造を手掛けるオートモーティブエナジーサプライ社(略称:AESC)製の外部給電器、「リーフto100V」を介して「日産リーフ」から暖房機器やモニターなどの電気機器へ電力供給を行います。
また「e-NV200」では、車内の2ヵ所にあるパワープラグ(100Vコンセント)から直接最大1500Wの電力を取り出し、「動く蓄電池」としての働きを実演します。
東日本大震災からまもなく5年となり、自動車の役割についても電気自動車に代表される蓄電機能や電力供給機能、通信機能など注目されています。
また災害時には、通常、電気はガスや水道より早く復旧させることができ、電気自動車の災害対策能力に大きな期待が寄せられています。
今回、ホンダと日産自動車は、EVや外部給電器が災害時に活躍できることを実証して、自動車の新たな価値・存在理由を世の中に認知してもらうことを目指しているものと考えられます。
(山内 博・画像出典:ホンダ/日産自動車)