横浜ゴムは、1月20日に北海道旭川市に完成した冬用タイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター(Tire Test Center of Hokkaido=以下TTCH)」で、開所式を行いました。
今回、開所したTTCHは旭川競馬場跡地に建設されたもので、敷地面積は東京ドームの19倍強に当る906,462平方メートルの規模を誇ります。
直線が約1キロにおよぶ圧雪路のほか、氷盤路、登坂路、雪上/氷上旋回路、ハンドリング路を備えており、乗用車で時速100キロメートル以上のテスト走行ができるほか、トラックやバスについても登坂など様々な路面状況で制動・発進・加速テストができるようになっています。
TTCHの立地は、車で旭川駅から15分、旭川空港から10分と利便性が高く、毎年、氷点下の気温が安定的に続く12月末から翌年2月末までの厳冬期には、冬用タイヤのテストに最適の条件が揃っていす。また、春から秋にかけては夏用タイヤのテストにも活用できるとのこと。
これまで横浜ゴムは、冬用タイヤテストコースとして北海道上川郡鷹栖町の「T*MARY(ティーマリー)」を従来から所有していましたが、評価数の増加、評価手法の高度化が進み、従来の「T*MARY」では手狭になっていたため、今回のTTCHを設置した模様です。
このTTCHが同社の冬用タイヤの性能向上に寄与することが期待されます。
(山内 博・画像:横浜ゴム)