【東京オートサロン2016】TRDのランクル200が左ハンドルなのには理由があった!

いよいよ今週末に幕張メッセ開催される東京オートサロンのTRDブースには、TRDによるカスタマイズが施されたランドクルーザー(ランクル200)が展示されます。

オーバーフェンダー、スキッドプレート、そしてフロント&リヤバンパーガーニッシュなどエクステリアパーツが装着されただけではなく、砂漠など過酷な環境下での走行テストを経て開発されたサスペンションキットや左右トルク配分を0:100まで切り替えできる悪路走行用の特殊なデフなど「参考出品」ながら本格的なオフロードカスタマイズを提案している1台。レーシーなTRDとは違った趣の、ワイルドな車両です。

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そして興味深いのは、この車両が左ハンドルだということ。どうして国内仕様の右ハンドルじゃないのか? 実は理由があるのです。

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中東において、ランドクルーザーは他のSUVとは一線を画する絶大な人気があるモデル。現地の人が「SUVとは2種類ある。ランドクルーザーとそれ以外だ」と言ったとか言わないとか、そんな逸話があるくらいの驚異的な人気です。

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そこで立ち上がったのがTRD。ランドクルーザーをよりハードな走行にも対応できるようにカスタマイズしてコンプリートカーとして現地で販売しようというプランがあるのです。

というわけでこのデモカーは、そのコンプリートカー用に開発しているパーツを組み込んだもの。なので「参考出品」という扱いですがすでにクオリティは高く、「市場から望む声が大きければ日本での販売もぜひおこないたい」とTRD関係者は言います。

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というわけで、このランクルのベースが左ハンドルなのは輸出仕様をベースにしているから。インパネの作りが、日本仕様とは単に左右が入れ替わっているだけではなくセンター部のデザインが異なるのもランクルファンならしっかり見ておきたいですね。

エンジン? 安心してください。もちろん日本仕様の4.6Lではなく輸出仕様の5.7Lを積んでいますよ。せっかくなので、日本でも5.7Lを積んでコンプリート販売して欲しいと思いませんか?

(文:工藤貴宏/撮影:前田惠介)

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この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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