トヨタのFCV「MIRAI」の受注増加で納期は2019年以降!

同社は納期を短縮するため、2016年は2,000台程度、さらに2017年には3,000台程度まで増産することを決定しています。

TOYOTA_MIRAI(出展 米国トヨタ)

FC関係の専用パーツや車体への組付け行程などを量産に適した自動化により対応するものと予想されますが、その一方で配慮しなければならないのが水素ステーション整備との兼ね合い。

HySUT

HySUT(水素供給・利用技術研究組合)によると、来年3月末までに100ヵ所をオープンさせる計画に対して、今年11月の段階で開業済みのステーションは都市部を中心とした30ヵ所程度の状況。

高圧水素ガスを扱う都合上、安全面での厳しい規制をクリアするため、ステーション開設費用が4~5億円と嵩むことがネックになっているようです。

政府や東京都は2020年の東京五輪までに水素社会の実現を目指しており、来年3月には、ホンダがFCV「クラリティ」のリース販売を開始、トヨタもMIRAIに続き、次期「Lexus LS」に燃料電池仕様車を設定する計画とか。

HONDA_CLARITY

今後は、海外の自動車各社を含め、米ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)対応で、量産モデルにFCVを設定する動きが活発化すると予想されることから、国内に限らず水素供給のためのインフラ整備を政策的に加速させる必要性がいっそう高まりそうです。

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この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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