VW・アウディ・ポルシェのディーゼル問題がアメリカで拡大

フォルクスワーゲン・グループがディーゼルエンジンの制御に違法なプログラム「ディフィートデバイス」を使い、排ガス計測時のみNOx(窒素酸化物)を減らして、”クリーンディーゼル”に仕立てあげたという問題が拡大しています。

Der neue Volkswagen Touareg

そもそもアメリカの環境保護庁EPAとカルフォルニア州の大気資源局CARBによって、フォルクスワーゲンやアウディに搭載された横置き4気筒ディーゼルエンジンに、違法プログラムが搭載されていることが公表されたのが2015年9月18日。

その後、フォルクスワーゲン・グループは当該エンジンに限り、ディフィートデバイスの搭載を認め、対策を進めています。11月20日にはEPAとCARBに対して、最初の問題解決案を提出しているといいます。

同時に、そうした問題に対する内部調査によって、最新モデルのガソリンエンジンを含むCO2排出量の不整合性も明らかとなっています。

また、11月2日には、EPAとCARBより、新たに3.0リッターV6ディーゼルにもディフィートデバイスを搭載していたのではないかという指摘がされ、フォルクスワーゲン・グループは否定するコメントを出していました。

しかし、V6ディーゼルに関する疑惑は、拡大しています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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