VW・アウディ・ポルシェのディーゼル問題がアメリカで拡大

Audi Q7

11月19日に開催された、フォルクスワーゲンとアウディとEPAおよびCARBの会議において、3.0リッターV6ディーゼルでNOx排出量において問題となるモデルが拡大したとことが、EPAより発表されたのです。

新たに対象となるモデルに、アウディQ7が加わったほか、全体としては2009~2016モデルイヤーと広範囲になっています。

●ディーゼルゲートの影響を受ける車種とモデルイヤー
フォルクスワーゲン・トゥアレグ(2009-2016)
ポルシェ・カイエン(2013-2016)
アウディA6クワトロ(2014-2016)
アウディA7クアトロ(2014-2016)
アウディA8(2014-2016)
アウディA8L(2014-2016)
アウディQ5(2014-2016)
アウディQ7(2009-2016)

なお、今回の件について、フォルクスワーゲン・グループは公式見解を発表していません(2015年11月25日時点)。

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すでに日本市場では販売台数の大幅減によって、そのブランド価値が下がっていることは数字に表れています。フォルクスワーゲン・グループへの信頼性を大きく損ねた「ディーゼルゲート」は、果たしてどこまで拡大するのでしょうか。

(山本晋也)

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この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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