リンカーン・ナビゲーターは2気筒減らしてもダウンサイジングターボで大幅にパワーアップ

購入する方はもちろんそんなことは百も承知で手に入れるはずで、ステアリングを握ると、もちろん大きいのですが、高めの視界と巨体を把握しやすいコマンドポジションにより慣れれば「アリ」かもと思わせてくれます。

しかも新たに採用された電動パワステにより、軽い手応えのステアリングで取り回しに力が要ることもありません。

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さて、今回のビッグマイナーチェンジは、フォード自慢のダウンサイジングターボである「EcoBoost」がリンカーン・ナビゲーターにも搭載されたのと、迫力を増したフェイスリフトを中心とした内・外装の変更がトピックス。

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改良前は、アメリカンSUVらしくV8の5.4Lエンジン(314ps/495Nm)を搭載していましたが、先述のとおり、新たにV6 3.5Lの「EcoBoost」エンジンに変更。

2気筒を減らし、2L近い大幅なダウンサイジングを図りながら、385ps/5250rpm、最大トルク 624Nm/2750rpmを発生。

これだけダウンサイジングしながら、81ps/129Nmも増強された3.5L V6ツインターボエンジンの「EcoBoost」の実力には感嘆させられます。

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1700rpmからピークトルクの90%を発生し、「どの速度域からでも力強い加速を実現」という謳い文句に恥じないトルクフルな走りを披露。

改良前のナビゲーターには数回試乗しただけですが、これほどの力強さは感じられませんでした。山岳路でもストレスなく走り、高速巡航性能も重視する人なら「買い替え」の文字も浮かぶかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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