スマホで愛車をキレイに、自動車雑誌に学ぶ撮影テクニック

■画面にムダなスペースをつくらない

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基本中の基本ですが、クルマの外観全体を撮影する際には、ボディが切れないように撮影します。その際に、もうひと工夫加えてみましょう。それが、カメラの向き(縦または横)です。

例えば上の写真。モーターショーなどでクルマを撮る際に最もポピュラーな角度ですが、クルマが横長であるのに対し、カメラを縦にして撮影すると、画面の上下にムダなスペースが生じます。その分、肝心のクルマが小さくなってしまうので、非常にもったいないです。

■クルマと風景は3対7でブレンド

多くの人が撮りたいと思う、広大な風景とクルマを絡めた写真は自動車メディアにとっても最も注目を集める写真です。ありがちなのは風景に対してクルマが小さくなってしまうケースです。

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自動車雑誌ではタイトルや文章を入れる位置などのページの構成を考えながら写真を撮っており、大切なのは風景とクルマのバランスです。ワタクシの経験的に、画面を100%としたらクルマ(30%)、風景(70%)を基準に考えると良いと思います。

例えば、コチラの写真。

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上半分にタイトルや文章を置くスペースを設けつつ、クルマを左寄りに配置して右端まで道路を入れ、カメラ自体を若干傾けることで、「シビック TYPE R」が疾走してきたかのように見せています。

綺麗な風景と絡めるだけでなく、クルマの個性にも着目することでさらに仕上がりはレベルアップします。

■ポイントを抽出し、際立たせる

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自動車雑誌で使う写真は3種類に大別されます。上記の2種類に加えて、最期に紹介するのがエンブレムやホイールなどディテールにフォーカスした写真です。

ワタクシの経験則から、これらの写真における車体と背景のバランスは(9:1)もしくは(8:2)。

その際、しっかりと特徴を絞り込む必要があります。例えば、上の「レクサス・RC」の場合はスピンドルグリル/三眼式ヘッドライトに絞り込み、そこに高級感も織り込むために背景にお洒落なブティックを配しました。

 

オフ会やモーターショーなどでクルマを撮る際は、これらをちょっとだけ意識するだけでも写真はカッコよく撮れます。是非、試してみてください!!

(今 総一郎)

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