バイクのマフラーとシェイカーとラグビーボールをつなぐ素敵な技術の連鎖

カクテルシェイカー「デトックス・ゴールド」の輝きを生み出しているのは『ナノ膜コーティング』と呼ばれる技術で、表面に ”アモルファスのセラミックス” の極薄膜(20~150ナノメートル)を形成、膜厚を微妙にコントロールすることで、光の屈折を自在に操り、無色透明から多彩な色の表現が可能というテクノロジーです。

その『ナノ膜コーティング』が生まれたのは、バイクオーナー、そしてバイクメーカーの夢をかなえるためでした。

2008_FZ1マフラー

エンジンにつながるバイクのマフラー(エキゾーストマニホールド)部分は、カウルで隠すモデルを除いては、マシンの顔ともいえる印象的なパーツですが、どうしても熱が入ることによって変色してしまいます。

そこでマフラーの輝きをキープするために、美しい表面と優れた耐熱、耐食、耐摩耗性といった厳しい要求を可能とするために誕生したのが 『ナノ膜コーティング』。生み出したのはヤマハ発動機です。

2007_FZ1

この技術を使ったマフラーが最初に登場したのはFZ1/FZ1 FAZER(1998年)で、以後クラシカルテイストなSR400(2010年以降)やMT-09といったモデルに採用されています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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