【東京モーターショー15】はたして自動運転は普及するのか、6名の専門家がディスカッション

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自動運転については国際基準の改正や、世界的な基礎技術の標準化など、様々な課題がありますが、もっとも重要なのは、自動運転車をユーザー(社会)が望んでいるか、ということ。また普及のためには、それぞれの社会に合った、コストとベネフィットのバランスを見極める必要もあります。

そして、アンケートを取ると、若い層ほど自動運転(ドライビングアシスト機能)へのニーズは高いといいます。違うアンケートでは、プリクラッシュブレーキや追従クルーズコントロールなど先進安全技術を体感したユーザーほど自動運転への親和性が高いという結果もあるのだそうです。

自動化技術に触れたことがあり、技術への信頼度の高い層は、自動運転を受容しやすいといえそうです。

ちなみに、自動運転テクノロジーのために支払うコストに関していえば、日本市場というのは世界でもっとも渋いレベル(100万円近い国もある中で、日本は5万円程度)という結果もあるのだそうです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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