ホンダ系の部品メーカー・ケーヒンは、米国で発売されるダウンサイジング直噴ターボエンジン搭載車に、同社製のダウンサイジング直噴ターボエンジン用システムが初搭載された、と発表しました。
同社は、日本国内ではダウンサイジング直噴ターボエンジン用システムをすでに今年4月から供給しており、同システムの供給を北米に拡大しました。
ダウンサイジング直噴ターボエンジン向けシステムは、インジェクターと電子制御ユニット、さらにインテークマニホールドで構成されています。
同社では労働集約型のインジェクターの前工程をメキシコで、部品制度が要求される後工程を米国インディアナで分けて生産し、9月2日からインジェクターの北米での量産を開始しています。
電子制御ユニットは米国ノースカロライナで生産し、インテークマニホールドは米国インディアナで生産し、電子制御ユニットの電子制御スロットルボディついてはメキシコで生産する、という各工場の得意分野を生かした生産体制を構築しています。
自動車部品メーカーでは、完成車メーカーの現地生産化の流れに応じて、現地生産が増加していますが、同社はさらにきめ細かく、各地の現地工場の得意分野を生かしてシステム全体の競争力を向上させる狙いがあると考えられます。
(山内 博 画像出典:ケーヒン)
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