魂動デザインの根底は「クルマに命を与えること」である。
それには人の力、人の感性が大事となるため、そのためには「欧州から見た日本らしさ」、「欧州でもマツダを感じさせるデザイン」と言うように、違った視点から見る必要もあるのだ。
特別にクレイモデル製作現場も見学したが、クレイの塊に命が吹き込まれるのを目の当たりに。ちなみにフランクフルトショーで発表されたコンセプトカー「越 (KOERU)」はMREでデザインされた物だそうだ。
MREが設立して25年、これまでも多くの成果があったが、やはりCX-5から始まった新世代商品群が大きいだろう。
所長を務める猿渡健一郎氏は、「これまでも欧州に目を向いていたものの、これまでは車種ごとに注力していました。そのため、新世代商品群ではブランドとして一貫した哲学が必要で、どのモデルを買っても『マツダだよね』と安心してもらえる考え方に変えました。広島もドイツも同じ志で開発をしていますが、ライバルと同じ土俵の中で勉強すると言う意味では、今後もMREの価値は重要だと思っています」と語ってくれた。
(山本シンヤ)