新型プリウスはボディ剛性60%アップで 「走り」が向上!

新型プリウスではTNGAの思想に基づくクルマづくりがなされており、低重心パッケージに加え、剛性を大幅に高めたボディに新採用のダブルウィッシュボーンリヤサスペンションを組み合わせ、走る楽しさや快適性を向上させたとしています。

それでは具体的にボディ構造を見て行きましょう。

TOYOTA_PRIUS(出展 トヨタ自動車)

新型のボディシェルには2種類の「環状構造」が採用されています。

ボディ側面のサイドメンバーには「日の字環状構造」、そしてリヤボディには「リヤ環状構造」が採用されており、走行時の路面からの突き上げ入力などによるボディの「ねじれ」現象を抑え込んでいます。

TOYOTA_PRIUS(出展 トヨタ自動車)

ボディシェルにおける980MPa(引張強度)級の超ハイテン材(高張力鋼鈑)の採用率を現行モデル比で3%から19%にまで拡大。

鋼板を約900℃まで加熱後、プレス加工時に冷却(焼入れ)して引張強度を高める「ホットスタンプ(熱間プレス)」の導入により、高い強度と軽量化を両立しています。

また、フードパネルやバックドアパネル、フロントバンパーリインフォースには軽量なアルミ材を採用、ボディサイズが現行モデルよりも大型化しているにもかかわらず、車両重量は10Kg程度の増加に留められています。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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