新型プリウスではTNGAの思想に基づくクルマづくりがなされており、低重心パッケージに加え、剛性を大幅に高めたボディに新採用のダブルウィッシュボーンリヤサスペンションを組み合わせ、走る楽しさや快適性を向上させたとしています。
それでは具体的にボディ構造を見て行きましょう。
新型のボディシェルには2種類の「環状構造」が採用されています。
ボディ側面のサイドメンバーには「日の字環状構造」、そしてリヤボディには「リヤ環状構造」が採用されており、走行時の路面からの突き上げ入力などによるボディの「ねじれ」現象を抑え込んでいます。
ボディシェルにおける980MPa(引張強度)級の超ハイテン材(高張力鋼鈑)の採用率を現行モデル比で3%から19%にまで拡大。
鋼板を約900℃まで加熱後、プレス加工時に冷却(焼入れ)して引張強度を高める「ホットスタンプ(熱間プレス)」の導入により、高い強度と軽量化を両立しています。
また、フードパネルやバックドアパネル、フロントバンパーリインフォースには軽量なアルミ材を採用、ボディサイズが現行モデルよりも大型化しているにもかかわらず、車両重量は10Kg程度の増加に留められています。