(出典:トヨタ自動車)
1.8リッターエンジン、2モーターの動力分割機構を持つハイブリッドという大筋では従来モデルを踏襲している新型プリウスですが、リダクションギアの構造を見直すことで約20%の機械損失を低減するなど、すべてにおいて新しいシステムになっているといえます。
モーター、パワーコントロールユニット、も従来比で20%以上の損失低減を実現しているということですが、ユニット別燃費寄与率での注目はエンジンでしょう。
ハイブリッドというと、エンジン以外の部分で燃費を稼ぐというイメージがあるかもしれませんが、実際にはエンジンのスイートスポット(効率に優れた領域)を使いやすいというメリットが好燃費につながっているという面もあります。
そうしたアドバンテージをさらに活かすべく、新型プリウスではガソリンエンジンとしては驚異的な40%という最大熱効率を実現したといいます。エンジンの進化があってこそ、ハイブリッドの燃費性能は向上するというわけです。
(山本晋也)