【東京モーターショー15】4代目プリウスが燃費リッター40kmのため進化させたエンジン

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(出典:トヨタ自動車) 

1.8リッターエンジン、2モーターの動力分割機構を持つハイブリッドという大筋では従来モデルを踏襲している新型プリウスですが、リダクションギアの構造を見直すことで約20%の機械損失を低減するなど、すべてにおいて新しいシステムになっているといえます。

モーター、パワーコントロールユニット、も従来比で20%以上の損失低減を実現しているということですが、ユニット別燃費寄与率での注目はエンジンでしょう。

ハイブリッドというと、エンジン以外の部分で燃費を稼ぐというイメージがあるかもしれませんが、実際にはエンジンのスイートスポット(効率に優れた領域)を使いやすいというメリットが好燃費につながっているという面もあります。

そうしたアドバンテージをさらに活かすべく、新型プリウスではガソリンエンジンとしては驚異的な40%という最大熱効率を実現したといいます。エンジンの進化があってこそ、ハイブリッドの燃費性能は向上するというわけです。

 

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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