さて、今回発表された協力関係強化では、
1:メキシコ・アグアスカリエンテスにて共同組立工場の建設に着工
2:メルセデス・ベンツ向け1t(トン)ピックアップトラックの開発
3:インフィニティ「Q30」発表
4:新型「スマート フォーツー」、「スマート フォーフォー」のEVモデル登場
という内容になっています。
1のメキシコの共同組立工場では、2017年からインフィニティ向け次世代プレミアムコンパクトカーを、2018年からはメルセデス・ベンツ向け車両の生産を予定しているほか、日産とダイムラーによる車両の共同開発も行うそうです。
2のメルセデス・ベンツ向け1t(トン)ピックアップトラックの開発では、日産の新型「NP300」のアーキテクチャーの一部を共有しつつも、欧州、オーストラリア、南アフリカ、中南米の各ニーズに対応すべく、設計とデザインはダイムラーが実施。
日産、ルノーに加えて、メルセデス・ベンツの3ブランドが存在することになる1tピックアップトラックですが、日産「NP300」とルノーの 1トントラックは、アルゼンチン・コルドバにあるルノーの工場内に設けた専用ラインで日産が生産する予定。
さらに、スペインの日産バルセロナ工場でも生産されるそうで、メルセデス・ベンツトラックの生産は、この2つの工場で2020年までに開始する予定としています。
3のインフィニティ「Q30」発表は、既報のとおりですが、Aクラスのプラットフォームを活用したQ30がどれだけ拡販できるか、Aクラスが世界的な大ヒットモデルになっているだけに「インフィニティ」のブランド力も問われそうです。
4の新型「スマート フォーツー」、「スマート フォーフォー」のEVモデル登場は、両モデルとルノー「トゥインゴ」はダイムラーとアライアンスの共同プラットフォームをもとに開発された初のモデル。
「スマート フォーツー」と「スマート フォーフォー」のEVモデルは2016年後半に発売予定で、ルノー「ZOE」にも採用されているフランス・クレオンにあるルノーの工場で生産された電動モーターを搭載する予定としています。
(塚田勝弘)