マツダは、このたびドイツで3つの国際的なデザイン賞を受賞したことを発表しました。
今回、マツダはドイツの自動車デザイン賞「Automotive Brand Contest(オートモティブ・ブランド・コンテスト)」において、マツダのグローバルデザイン部門、「マツダ CX-3」、マツダ独自デザインの自転車「Bike by KODO concept(バイク・バイ・コドー・コンセプト)」がそれぞれ選出され、9月15日にドイツ・フランクフルトのシュテデル美術館で開催された式典において賞を授与されました。
この「オートモティブ・ブランド・コンテスト」とは、自動車に関連する優れた製品やコミュニケーションを対象にした、ドイツの権威あるデザイン賞で、「German Design Council(ドイツデザイン評議会)」が主催しています。
本賞では15の通常部門と4の特別部門が設定されており、報道関係者やデザイン・コミュニケーションの専門家からなる評議員によって、各デザイン賞を年に1回選出しています。
今回マツダのグローバルデザイン部門が受賞したのは「チームオブザイヤー」と言うべき賞で、革新的で一貫性のあるブランドデザインの実現に貢献したチームを対象としています。日本、米国、ドイツにデザイン拠点をもつマツダのグローバルデザイン部門は、デザインテーマ「魂動(こどう)」をベースに、生命力・躍動感に溢れる造形を、近年の商品を通じて一貫して表現、さらに進化させてきました。
審査をしたドイツデザイン評議会は、次のように述べています。
他社のデザイン戦略とは異なり、マツダのデザインテーマ『魂動』は、デザイン言語を規定しておらず、それゆえに、マツダのデザインチームでは期待を上回るデザイン提案が常に奨励されている。このことが、マツダの現行ラインアップのクルマが、活き活きとした動きを表現しながら、それぞれの個性を際立たせる要因となっている。
また、マツダが今年、新発売したコンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」が「量販車カテゴリー:エクステリアデザイン」部門で、今年4月のミラノデザインウィークに出品した「バイク・バイ・コドー・コンセプト」が「パーツ&アクセサリー」部門で、それぞれ賞を授与されました。
マツダの執行役員・デザイン本部長の前田育男(まえだ・いくお)氏は、
このたび、CX-3、バイク・バイ・コドー・コンセプト、とりわけグローバルデザインチーム全員が名誉ある賞をいただいたことは、私たちにとって大きな喜びです。今後もチームが一丸となって、マツダデザインの中核となる躍動感・生命力の表現への挑戦を続け、お客様にワクワクしていただけるデザインの創造に取り組んでいきます。
と述べています。
ここ数年のマツダ・デザインは、一目でマツダ車とわかるフロント・マスクの統一デザインなど日本メーカーでは特徴のあるデザイン・コンセプトで異彩を放っており、今後の発展が期待されます。
(山内 博)