エクストレイルハイブリッドの燃費に大きく影響するEV走行率って?

先日お伝えしました、エクストレイルハイブリッドによるエコラン大会、我がクリッカー少数精鋭チームは、見事2位を獲得しました。

エクストレイルハイブリッド_1

ライバル他者の結果を見ると、上位はEV走行率が高めで、下位は低めになっているようです。電気で走った割合が高いと燃費もよくなっていると言えるでしょう。

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しかし、今回我がクリッカー少数精鋭チームは、平均燃費19.2km/Lと好結果ながら、EV走行率は28.7%と下位チーム並み、平均値よりも低くなっています。

この結果について、日産のエンジニア氏になぜそうなったかお聞きしてみました。

EV走行率が低いにも関わらず良い燃費を達成できた方は、エンジンの効率の良い動作点で、一定に走行させるよう不用意なアクセル踏込を減らす工夫をなされたものと考えられます。
しかし、全車の結果を傾向的にみると、EV走行率の高い方が燃費が良く、高速走行でEV走行が可能な日産ハイブリッドの良さを示せたと考えています。

確かに、我がクリッカー少数精鋭チームが19.2km/Lという好燃費を記録した背景には、足でアクセルコントロールせず、右手で1km/h単位のクルーズコントロールで速度調整したおかげがあると思います。機械任せで走ったので、エンジンの効率良いポイントを押さえて走ってくれたのでしょう。

エクストレイルハイブリッド_2

また、その他の好結果のチームは意図的にEV走行率を高める運転に励んだということかも知れません。

燃費走行に自信のある人は足を使ってEV走行率を高める走りを、そうでない人はなるべく機械を頼って運転すればいずれにしても好燃費な結果を得られる、ということでしょうか。

オーナーになれば、いろいろと試してみる楽しみがあるとも言えますね。

さて、今回のエコランは標高0mに近い日産本社から標高約1000mの目的地までという、登り基調のコースでした。1kmも登っていくというルートは、当然燃費には厳しい条件なのですが、平均燃費が17.8km/lとなり、JC08モード(20.0km/L)に対し約90%の燃費達成率です。

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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